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最高のリーダー、マネージャーがいつも考えているたったひとつのこと/マーカス・バッキンガム

マネージャー・リーダー・個人として優れた結果を残すために知っておくべきたったひとつのこと

マネジメント、リーダーシップ、個人の成長の3つに焦点をあてながら、それぞれの役割での成功に必要な考え方を解き明かす。

『最高のリーダー、マネージャーがいつも考えているたったひとつのこと』を読み解く

マネージャー・リーダー・個人という3つの分野でそれぞれ成功するためには、バランスをとろうとせず、「アンバランス」を目指すことが重要。

それぞれの役割の核となる部分に集中的にリソースを投下することが必要である。

優れたマネージャーであるための「たったひとつ」の行動指針

部下一人ひとりの特色を発見し、それを有効に活用する。
真のマネジメントは、解放すること。
部下一人ひとりの個性に完全な自由を与えられるように、常に職場環境を整えること。

優れたリーダーであるための「たったひとつ」の行動指針

普遍的なことを発見して、それを活用する。
個性の違いを超えて、人々みんなに共通する感情や要求をとらえること。

個人として継続的に成功・成長するための「たったひとつ」の行動指針

自分がしたくないことを見つけ出し、それをやめる。
継続的に成功するためには、何が自分の強みを引き出すのか、引き出さないのかを知り、
かつ後者をこばむ強さをもつこと。

『最高のリーダー、マネージャーがいつも考えているたったひとつのこと』 目次

第1章 「たったひとつのこと」について知る必要のある、いくつかのこと

第Ⅰ部 組織の継続的な成功について あなたが知らなければならない たったひとつのこと
第2章 マネージャーとリーダー ― どう違うのか?
第3章 すぐれたマネージャーはチェスをする
第4章 すぐれたリーダーは未来を描く

第Ⅱ部 個人の継続的な成功について あなたが知らなければならない たったひとつのこと
第5章 何をするかではなく、何をしないか
第6章 三つの主張
第7章 これでは成功は継続しない

エピローグ アンバランスであることをめざして

ココを読んでほしい!

本書をお読みいただければわかるように、三つの隠れた原則に共通しているのは、成功は―マネージャーのものであれ、リーダーのものであれ、個人のものであれ、―オールラウンド、幅広さ、バランスのよさを求める者には決して訪れないということだ。

実際はその逆である。
成功は、バランスのよさをこばむ者、意図的にアンバランスな戦略を追求するものにあっさりと訪れる。こういう集中の仕方―キャリアのなかで選んだいくつかの分野だけに注力すること―のせいで安定を欠いたり、視野が狭くなったりすることはない。

直観に反するかもしれないが、実際には、この種のかたよった集中が跳躍のエネルギーとなり、あなたの能力を高めるのだ。

バランスをとろうとするな、アンバランスを目指せというのが、本書の一貫した主張です。

幅広くやろうとすると、身につけるスキルもぼやけてしまって、結局は何も身につかないことも多くあります。

戦略とは「捨てる」こと。選択と集中。二兎追う者は一兎も得ず。

そんな当たり前とも言えることを改めて意識させてくれる文章だと思いました。

感想

リーダーとマネージャーの役割の違いは、言葉にすると非常に明確になります。
そこを混同してしまっているようでは、各分野で優れた結果は出せないのだなと再確認ができました。

本書ではリーダーシップとマネジメントを対比して取り上げているため、特にその違いがわかりやすく浮き彫りになっているように思います。

本書はリーダーやマネージャーを担う人におすすめしたい一冊です。

各分野で活躍するために、ひとつの指針として取り入れておくべきアイデアがあると思いました。