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稲盛和夫の実学 経営と会計/稲盛和夫

京セラ創業者 稲盛和夫が説く、経営のための会計学

会社経営の経験を通じて悟った、会計の基本原則。

『稲盛和夫の実学』を読み解く

著者である稲盛和夫さんは27歳の時に京セラを設立したそうです。
当時は会計の右も左もわからなかったそうですが、
仕事に全身全霊で打ち込むことで、一つ一つ経営・会計の知識を身に着けていったようです。

本書では、数字の扱いなどの実務よりも、
会計に関する考え方・心構えについて学ぶことができます。

自ら悩み、問い続けて切り開いた道だからこそ、文章には自信がみなぎっているように感じます。言葉にも重みがあり、説得力も非常にあります。

経験に基づいた言葉で会計の原則が語られる本書は、まさに「実学」だと思います。

『稲盛和夫の実学 経営と会計』 目次

まえがき 今こそ求められる「経営のための会計学」

序章 私の会計学の思想
1 私の会計学はどのようにして生まれたか
2 私の会計学の基本的な考え方<本質追求の原則>
3 私の会計学と経営

第一部 経営のための会計学 実践的基本原則
第一章 キャッシュベースで経営する 【キャシュベース経営の原則】
第二章 一対一の対応を貫く 【一対一対応の原則】
第三章 筋肉質の経営に徹する 【筋肉質経営の原則】
第四章 完璧主義を貫く 【完璧主義の原則】
第五章 ダブルチェックによって会社と人を守る 【ダブルチェックの原則】
第六章 採算の向上を支える 【採算向上の原則】
第七章 透明な経営を行う 【ガラス張り経営の原則】

第二部 経営のための会計学の実践 盛和塾での経営問答から
経営問答1 先行投資の考え方について
経営問答2 大手との提携による資金調達について
経営問答3 拡大による借入金の増加について
経営問答4 経営目標の決め方について
経営問答5 「原価管理」の問題点

おわりに

ココを読んでほしい!

会計がわからんで経営ができるか

会計を勉強する必要性を目の前に突きつけられているようで、非常に刺激的な一言だと思います。

どんな些細なことでも、原理原則にさかのぼって徹底して考える、それは大変な労力と苦しみをともなうかもしれない。しかし、誰から見ても普遍的に正しいことを判断基準にし続けることによって、初めての真の意味で筋の通った経営が可能となる。

経営における稲盛さんの信念を読み取ることができます。
それは、会計に限ったことではなく、仕事や学び方に広く通ずるものだと思います。
その姿勢はぜひ見習いたいと思いました。

感想

これから会計を学ぼうとする人にとっては一読の価値ありな一冊だと思います。

会計の基本的な原則・考え方を本書で学べば、会計の学習にも取り組みやすくなるのではないでしょうか。