仕事。/川村元気
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『仕事。/川村元気』を読みました。
金のためではなく、人生を楽しくするために働くこと。
それを本書では「仕事。」と呼ぶ。
大人になって、人生はまだまだこれから。
その生きている時間のほとんどを、おそらく僕らは仕事に費やす。
僕らがしているのは「仕事」か「仕事。」か。
自分にとって本当の「仕事。」に出会うことはできるのか。
目的
- 「仕事。」に関する哲学を仕入れる。
- 「仕事。」に対するアイデアを言葉としてストックする。
キーワード
仕事、働く、インタビュー
【学んだこと】
本書でインタビューされていたのは、
山田洋次、沢木耕太郎、杉本博司、倉本聰、秋元康、宮崎駿、糸井重里、篠山紀信、谷川俊太郎、鈴木敏夫、横尾忠則、坂本龍一
の12名。
個人的には、前半に登場した人のインタビューがおもしろかったです。
手元に置いておきたいと思えたアイデアがいくつかありました。
言葉は文脈が大事な場合もあるのですが、ここではそれぞれのインタビュー内で心にとまった言葉・アイデアを抜き出して紹介します。
山田洋次
- どんな職人の仕事でも、最初は師匠の真似をするところからはじまる
- 批判する頭のよさよりも、いいなぁと惚れ込む感性の方が大事
沢木耕太郎
- 自由≠何も考えずに突き進むこと
- 本当の自由を獲得するためには、先手を打ったりとか、考えて動いておくとかが重要
- 3年歯を食いしばってい名刺代わりになるような仕事を完成させる
- どこにいてもソロで生きられる力をつけること
- 新たなパーティに誘われた時に、参加できる力をつけておくこと
杉本博司
- 30代前半までにやることがみつからなかったら人生やることないよ
- 自分の原体験みたいなものは、そこまでにでつくしちゃってるもの
- 仕事というのは、そこまでにためたものを、どうアウトプットするかってことだけなのかもしれない
- すごいものであっても、表現する技術がないと伝わらない
倉本聰
- 誰かから、世間から抜きん出るには、やっぱりどこかで無理をしなくちゃいけない
秋元康
- 嫉妬も中傷も受け止めて、仕事でオセロをひっくり返す
- 二つの道があったとして、慎重に、間違っちゃいけないと思って選んだ道でも、人間は間違えてしまうもの。常に正解のほうになんか進めないんだよ。だから、間違った道を行っても、戻ってくる力さえ磨いておけばいい。
糸井重里
- 仕事ってやっぱり人間の一部分でしかない
- リスクばかり考えず「どうやって生きるか」を面白くやれ
【感想】
その道で成功している人の共通点として見えてくるのは、やはり「ハマる」「没頭する」という時期を経験している人が多いということ。
堀江貴文さんやちきりんさんも「ハマる」経験は大事だと述べています。
「仕事」から「仕事。」への扉は、ハマったりガムシャラになったりすることで開くんだと思います。