僕は君たちに武器を配りたい/瀧本哲史
これからの時代を有利に生きたいなら、ポジションを取りにいかなければならない
どう戦えば、資本主義の中で生き残っていくことができるのか。 投資家的に考え、生きるための武器を与えてくれる一冊。
できれば学生の頃くらいにこの本に出会っておきたかったなぁというのが本音です。
それくらい素晴らしい本だと思います。
読むタイミングによっては、その後の人生を変えうるほどの価値があるのではないでしょうか。
はっとさせられる部分は多く、自分の考え方にも影響を与えてくれた一冊でした。
この本が与えてくれる武器とは何なのか?
武器とはすなわち「自分で考える力」のこと。
どういう考え方で世の中を俯瞰し、人生を設計していくのか。
どこにポジションをとれば、自分の価値を高めることができるのか。
そういった戦略を考える上でのヒントを本書から得ることができるでしょう。
考えない人は世の中からいいように使い回されてしまいます。
また、賢い人から搾取される運命を辿ることになるでしょう。
それも自分の知らないところで。
そんな悲しい人生を歩みたくないなら、今すぐに武器を手に取り、
自分で戦いを始めなければなりません。
そう、本書は確かに武器は与えてくれますが、それを使いこなすかどうかは自分次第です。
どの本にも言えることですが、
自分の行動を変えてこそ読書に価値が生まれるのです。
ココを読んでほしい!
一攫千金を狙うのではなく、自分の時間と労力、そして才能を、何につぎ込めば、そのリターンとしてマネタイズ=回収できるのかを真剣に考えよ、ということなのだ。
重要なのは、まず資本主義の本質を理解すること。そして、そのメカニズムを正確に認識し、日々刻々と変わる情報を察知して、インプットを変えることで、アウトプットである自分自身の行動を具体的に変えることだ。
投資家的に考えるということが、この文章に凝縮されているのではないかと思います。
「時間」こそ、誰しもが平等に与えられている唯一の資産です。それを時給換算でお金に変えてしまうのか、自分のスキルアップや仕組みづくりなどの資産へと投資するのか、どちらを選ぶかで人生はまったく違うものになるでしょう。
この文章は心に刻みつけておきたいと思います。
全産業の「コモディティ化」が進む世の中で、唯一の富を生み出す時代のキーワードは「差異」である。「差異」とは、デザインやブランドや会社や商品が持つ「ストーリー」と言いかえてもいい。わずかな「差異」がとてつもない違いを生む時代となったのだ。マーケターは、「差異」=「ストーリー」を生み出し、あるいは発見して、もっとも適切な市場を選んで商品を売る戦略を考えられる人間だといえる。
富を生み出すためのヒントが「差異」というすごくシンプルな言葉で表現されています。
これこそまさに本質ではないでしょうか。
藤原和博さんが提唱されているレアな人材になる方法にも通じるところがあります。
自分の価値をかけ算して「レアな人材」になれ:PRESIDENT Online – プレジデント https://president.jp/articles/-/12057
人と違うことをやるためには、周りに流されないようにせねばなりません。
周りがどうしているかを観察した上で自分の考えを持ち、逆を行くことを選ぶ必要があるでしょう。
「差異」を生むためには、やはり「自分で考える」という武器がものをいうのだと思いました。
- ポジションをとって、自分はどこで勝負するのか山をはる。
- リスクをとって投資しなければ、リターンは得られない。
- コモディティ化をさけ、人とは違う道を行け。